Youtuberを自称する人の動画はそこまで見ないのだが、丸山ゴンザレスや村田らむなど、面白くもジャーナリスティックなものはエンタメとしてYoutubeでよくみる。
そのゴンザレスのYoutubeに出ていた私人逮捕系?云々カンヌン撲滅系?Youtuberなる人物の動画をその延長線上で見てみた。どうやら最近、Twitterなどで私人逮捕なるワードがトレンドに入ったり、ずいぶん流行っているらしいことも知った。
少し前にたまたまTwitterで目にした、河川敷に一人で暮らす老人ホームレスに「違法だ!」などと複数人で突撃をする、ただの弱いものいじめの動画を見たことがあったが、それもそれ系のYoutuberだと思われる。非常に不快であった。
俺がゴンザレスの延長でみたその動画は、覚醒剤所持者と思われる一人の男を警察に突き出すまでの動画であった。
彼らは第三者からの情報提供により、覚醒剤所持者と思われるその「容疑者」の男を知ったという。男3人でその容疑者へと突撃した彼らは、もっともらしい美辞麗句を並べ立てながら威圧し、私人逮捕なるものをし、警察24時さながらの雰囲気で警察へと引き渡した。
その時の彼らの発した美辞麗句やその態度、全てがあまりにも不快で、それ以外の動画を見る気には全くなれなかったのだが、彼らは薬物の撲滅活動などという大義を掲げるのであれば、末端の薬物ユーザーなどのところではなく、元締めをお得意の私人逮捕をすべきだと思った。ただそんなことは割に合わないから、やらないのであろう。
数字、金稼ぎのためにもっともらしい正義・大義を掲げ、弱いものから奪い取るその様は、下品極まりない。
俺自身、酒以外の薬物はやらないし、全ての薬物を非犯罪化しろとは思わないが、金稼ぎのためにもっともらしいことを言えてしまうような品性下劣な奴よりかは、そちらの肩を持つ。
こういったタイプの下劣な人間が流行り、一定の成果をあげもてはやされてしまう今の日本のこのような土壌は、感覚的なものであるが、ここ数十年の政治家たちのやってきた事、もっともらしい大義を掲げた弱いものいじめ、自身の利益のための涼しい顔の詭弁や、そんな彼らに可愛がられてきたネオリベ的拝金主義の勃興などに起因するところが大きいのだろうと感じる。
そしてそのYoutuber等はそれらの悪いとこどりの、コンバインに見える。
フィリピンの英会話のおばちゃん先生と話していて、日本は経済的にはまだ先進国と呼ばれる部類なのだなと感じさせられる時があるが、現実にはとても下品な後進国で、こんな国を誇ることなどできるはずがない。
そもそもたまたま日本人として生まれただけだが、この馴染みの土地には美しくあって欲しいとは思う。だが実際にはもはや手の施しようがないこのような有様で、さっさと滅びてほしいと思うことの方が多い。
もう書き疲れた、ここで終わる。
今思い出した。エレカシのガストロンジャーという曲があるのだが、コロナより数年前にそれに超ハマり何十回もリピートで聴き、挙句、チケットを必死でとり、一人で雨の降る日比谷野音のライブにまで足を運んだ。だが結局ライブではその曲はやらず、しかも客層も含めてライブ全体が、俺のイメージしたピリピリとしたライブとはかなり違い、なんかピースな感じで幻滅をした。
エレカシのその曲を貼り付けておく。