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結構前だが、やたらと話題に上っていた、宮崎駿の「君たちはどう生きるのか」を一人で見に行った。パワフルな老人の「最後」の勇姿を見てみたい、と思い。
ただ、ハヤオの作品は昔からとても苦手で、自ら進んで映画館に足を運んだのは初めて。妻はハヤオ映画をちゃんと、映画館へ足を運んだ上で観覧する優良客で、昔に「風立ちぬ」は一緒に見に行った。なので、俺の映画館でのハヤオ鑑賞体験はこれが2度目。
見れば見たで、すごいディテイルだなーなどと思ったりもするのだが、作品を好きになることはなかった。
そもそもあの画風が苦手で、ポスターなりなんなりを見ただけで、明確な理由もわからず、なんか嫌な感じがする。なので、映画館へはかなりの意を決して行った。

マキタスポーツが言うように現代日本は「一億総表現社会」で、素人が偉そうにSNSで批評を暴発させてしまっているが、映画を紐解き、論じる事は俺には出来ないし、しようとも思わない。
ただ、やはりあの画風は相変わらず苦手だった。「君たちはどう生きるのか」を見る前からずっと今日まで、何故俺はこれほどまでにハヤオの絵が苦手なのか時たま考えてきたが、まだ謎は解けない。

過去にジブリ美術館へも行き、どんな世界観をベースに作品を制作しているのか等、それはそれなりに興味深く見たが、やっぱりあの絵は苦手なままだった。
理由はわからないが、他のアニメや漫画であっても絵が苦手なものは多数ある。有名な作品で言えば、ワンピースもあの絵だけで全く読む気にもみる気にもなれない。4つ上の兄はワンピースを全巻持っているほどのファンで、勧められて見ようと試みたことはあったが、一冊読み切ることは困難であった。
ちなみに兄は政党では維新を推しており、差別発言が問題となった成田という学者のYoutubeを楽しく見ているらしい。これは関係がある様でない様であるのかもしれないし、ないのかもしれない。

苦手・不快感、のワードでいきなり脳内に呼び起こされたが、Apple Musicの「見つける」を押したときに変なアイドルやアメリカのコスプレ日本人ラッパーなどのジャケットやバナーなどが表示されるが、聞くまでもなく目にしただけで不快感が襲ってくるし、あれ、本当にやめてほしい。彼らは広告費を払っているのかもしれないが、Appleは個々人に最適化する技術があるのだから、しっかりとそうして欲しい。こっちはそんなものは間違っても聞かないのだから。

他の人はどの程度そういった苦手なものがあるのかは知る由もない。そもそもいい大人が、好きだの嫌いだのわざわざ言うもんじゃないのだろうし、言ったところで世界は何も変わらない。が、俺にはそういった類の苦手なものが人より多くある気がするし、わずかばかりではあるがそれを克服したいと思う気持ちもあり、これを書いているというのもある。
ただ、如何なるものであっても、「好き」となるまでには非常に多くのエネルギーを必要とするので、非常に長い道のりだ。
アニーメーターとは違うが、好きな漫画家は俺にもいて、小中学生の頃からずっと今に至るまで、山本英夫と古谷実その二人は本当に好き。多分自分自身の作品制作にも多分に影響を受けている。非常に偏っている気はするが、まあ、そういうもんだろう。

話は全くまとまっていないが、もう疲れたの切り上げるが、なぜハヤオの絵が苦手なのかわかったら、それはそれでまた書こうと思う。ちなみにジブリでは「火垂るの墓」はとても好き。

そして、ここ数年間は大人らしい言動を心がけていたため、「嫌い」と言い切らず「苦手」と自然と置き換えられる様になったなと、文を読み返して思い、成長を実感した。

MA [em-ei]

1985年 アジア・日本生まれ 東京都在住

2012年2月24日の自身の誕生日に初個展「BORN IN JAPAN”[F*** you, I won?tdo what you tell me ]」を活動の声明とし開催して以来、アーティストとして活動を続けている。
油彩での写実的表現から、ステンシルを用いてのスプレーペイント、自身の街でのグラフィティから着想を得たペンキで描かれる「ドリップレター」など、各種油性塗料を主に使用したペインティング作品、そして雑誌、写真、ドローイング、文字等を元にアナログとデジタルの双方でのコラージュ作品、またそれらを組み合わせて作品制作をする。

WEBサイト : zmawamz.jp/
ショップ : shop.hidden-circus.com/


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