美術・ラーメン５食

痛みがあったわけではないが歯に違和感を感じたため、数年ぶりに歯医者へ行き先々月から継続して治療をしている。
ついでに、蛍光ホワイトの歯を持つ六本木の下品な成金共を少しだけ見ならい、歯科でマウスピースを作ってもらい、ホームホワイトニングに勤しんでいる。
3週間目なのだが、知覚過敏で食欲減退気味になってきた。

そうは言っても先日の４泊５日の福岡では5食のラーメンを無理やり食いあげた。出だしは元祖長浜屋という、古くから市場の労働者に愛されているという、超クラッシックな博多ラーメン屋へ、他4店舗はそれと比べると創業時期は新しめ。ラーメン好きではあるが、そこまで立て続けにラーメンを食べたのは初めてであった。
結局の所、味は特別美味しくは感じなかった元祖長浜屋が一番行って良かった。店では地元民と思われるおじさんが多く、それぞれ卓上調味料でお気に入りの一杯を作り上げ、いい感じでかっくらっていた。他4店舗はどれもそれぞれの特徴がありわかりやすく美味しかったのだが、結局の所東京でも食べれてしまう味で、特別美味しくはない方がプレミア感を感じてしまうという、捻れが生じた。
また福岡に行った際にはその別に美味くないハイコンテクスト・ラーメンを食べたい。

ところで福岡へは作品の展示を目的に行き、同会場で展示をする若者達と上手くコミュニケーションをとれるか心配をしていたが、結果的に全く問題なく、むしろとても有意義であった。
20歳の子は話しただけでいい意味で若さを感じる印象であったが、32~3歳くらい歳の差7~8歳位の人らは、結構面白い人らであったこともあり、全然普通に話せたし何なら結構仲良く慣れた。美術で大学院まで出ている様なアカデミックかつ本気な人らで、やっている事、やってきた事、彼らの作品と人生からの学びは多かった。
仲良くなった一人に俺とタメの関西の明るい「お姉さん」がいたのだが、コミュニケーション能力の超高いアート好きで、彼女には色々と助けられた。
トータルで、普段接してこなかった様々なタイプの人々とのコミュニケーションの中で、自分自身がどの様な人間であるかを全く違った角度から観察できる非常にいい機会となった。

その展示には多数のギャラリーも出展していたが、9割7分は到底納得できるものではなかった。
村上隆以降のアニメ系アートやストリートアートの劣化コピー、古典絵画しか受け付けられない馬鹿、可愛い猫ちゃんを描いただけのただの絵が飛ぶように売れている現場を見て、結局ここに俺の居場所はないなと感じざる終えなかった。
早く海外脱出への糸口を掴んで、さっさとこの国を捨てて異国で暮らしたいと心底思った。

ちょっと泡盛が効いてきて毒が出てくる様になったから、そろそろ終わる。
あ、そういえば帰りのバスで有名ギャラリストの小山登美夫と同乗したので背後から動きを観察していたら、リーマンが通勤中にやるような意味わからん携帯ゲームをぽちぽちやっていて、あー、アートとかあろうがなかろうが、ジジイはジジイなんだな＾＾と思いました。

あとそう！ラーメンそんなに食べたのに家で体重測ったら2キロ痩せていた。この結果のみを持ち、武田邦彦やらみたいに、ラーメンは痩せる！それで弱者ビジネスも可能かもと思ったりしました。